素材と工法

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不二の家は木造軸組み工法で家を作ります、いわゆる在来工法です。

建物目線で日本の環境を眺めるとまずは地震大国、突発的に地面が建物を縦に横に揺さぶり襲い掛かってきます、さらに夏季の高温多湿は木材の腐朽菌発生など〈建物の健康〉を容赦なく攻撃してきます。さしずめ前門の虎後門の狼というところでしょうか、この厳しい環境に耐え抜き、進化してきた工法が木造軸組み工法といえます。軸組みという名の通り軸状の細長い部材(柱や、土台、梁、筋交い、火打、法杖など)を繋ぎ合わせて構造体を形成します。

この構造体が主に家の耐震性能や耐久性能を背負います。不二の家ではここを強化するため次の5点を心がけて家を作ります。

  • 家の四隅の柱と筋交いを特別強化する
  • 耐力壁を東西南北バランスよく配置する
  • 1階、2階の梁組を井桁状に組み水平構面を強化する
  • 適材適所の考えに基づき樹種、材種を選定する
  • 床下の空気環境を整え、土台回りの健康を維持する

以上の5点を一切妥協せずに最適な素材と工法にこだわります。

 

次に快適性をつかさどる断熱材をご紹介します。

世間のごくごく一部ではいまだに内断熱(充填断熱)、外断熱(外貼り断熱)論争が繰り広げられているようです、それぞれの論客も一歩も引かず優劣を語ります、中には両方やっちゃえば世話はないだろうみたいなハウスメーカーさんも存在します、不二の家ではズバリ外貼り断熱を採択します、正直言うと正しい施工をすればどちらでもいいと思っているのですが、一つだけどうしても譲れないことがあります。何れの断熱工法もその外側に外壁材を施工します。その外壁材はいまやほぼ100%不燃材で施工します、外部からの延焼を防ぐためです、もらい火の場合それで正解ですが、内部からの火災つまり我が家が火元だった場合、その外壁材がファイアーストップとなり、火と煙が内部で充満します、その時断熱材が燃え広がり有毒ガスを発生します。これが最悪のシナリオです。不二の家では断熱工法よりも断熱材の素材が燃え広がったときに有毒ガスが出来るだけ発生しないもの、できれば燃え広がらない素材のものが住宅用断熱材としてふさわしいと考えます、いやこれは人の命が掛かっていることですから、ふさわしいどころではないですね、有毒ガスを多く発生させる断熱材は住宅では使ってはダメです。この一点の観点から不二の家では住宅の外張り断熱用に開発され、有毒ガスの発生が最も少ないフェノールフォーム断熱材を選択します。そこから結果的に外貼り断熱工法を採択することとしました。

住宅の躯体